教授あいさつ

教授あいさつ

山梨大学医学部麻酔科学のホームページにアクセス頂きましてありがとうございます。
当教室の歴史、現状(臨床、教育、研究)等についてご説明致します。

教室のあゆみ

昭和55(1980)年4月に山梨医科大学が開学し、当教室は昭和57(1982)年4月に熊澤光生初代教授(現:湯村温泉病院院長)が着任し開講した。開講時のスタッフは真鍋雅信講師(前:高知大学医学部麻酔科学講座教授)、田中行夫助手(現:貢川整形外科病院副院長)、樫本 温助手(現:富士吉田市立病院院長)、中沢美佐子事務官の5名であった。
昭和58(1983)年10月に附属病院が開院し麻酔科業務が開始した。人員は少なかったが、当初より「とにかく麻酔科医は脊麻・硬麻はもちろん、状態の悪い局所浸潤麻酔においても、手術室内の全ての患者に、責任を負うのだ」という方針を教室員各自が理解し、今日までその方針を堅持してきている。
平成14(2002)年10月、山梨大学と山梨医科大学との統合によって、山梨大学大学院医学工学総合研究部麻酔科学講座と名称が変更された。
平成17(2005)年9月より安藤富男第2代教授が、そして、平成18(2006)年11月に松川 隆第3代教授が就任し、現体制となっている。

教室の活動

1.臨床

1)手術部での麻酔業務

局所麻酔のみで行われる一部の手術以外の麻酔は基本的には麻酔科管理である。手術、患者の状態にあわせて、全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、伝達麻酔などの組み合わせが選択される。
全身麻酔での手術が必要な場合には手術中・手術後の痛みを軽減するため全身麻酔に硬膜外麻酔などを併用している。またPCA(患者自己調節鎮痛)ポンプ(硬膜外用、静脈点滴用)を積極的に使用している。
平成20年(2008)度より手術室全9室に対し8列で稼働している。平成21(2009)年には電子麻酔記録となり、全モニターが更新された。年間手術件数は急増している(図1)。

 

2)外来(ペインクリニック、漢方)

月・水・木・金の週4回午前中にペインクリニック外来、月から金の午後は翌日の手術症例の術前診察を行っている。1日あたりの外来患者数は、術前診察を除いて平均約30名である。
診療内容は、ペインクリニック外来では疼痛のある患者を主に神経ブロックや薬物療法などで治療している(寺田助教、他)。頻度の多い疾患は帯状疱疹後神経痛や頭頚部・腰痛疾患である。また、東洋医学的手法も取り入れ、針治療、漢方薬処方なども行っている。そのほか、顔面痙攣・眼瞼痙攣に対するボツリヌス毒素注入療法、癌性疼痛に対しては緩和ケアチームを中心に治療が行われている。

3)医療チームセンター

平成16(2004)年5月の緩和ケア診療算定開始に伴い、中央診療部門に新設された。センター長は飯嶋哲也講師(麻酔科)である。
現在3つの医療チーム(緩和ケア、褥瘡対策、栄養サポート)が各々の専門領域を生かして病院内で活動している。

4)救急・集中治療

現在、本学救急部・集中治療部において定期的に1名研修させて頂いている。

2.教育

学生、初期研修医、後期研修医により充実した教育を行うことが質の高い麻酔科医を養成する基本と考えて実践している。
研修医に対して、全身麻酔時の気管挿管のみならず硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、エコーガイド下神経ブロックや中心静脈穿刺といった各種の手技等を積極的に指導している。

3.研究

現在実働中の研究班は4つである。
脳微小循環研究班は、ウサギを用いて全身麻酔下に頭蓋骨に窓を開け各種薬剤投与下・各種条件下での脳血管の径を調べ各種薬剤投与下・各種条件下での脳微小循環に与える影響を調べる研究を行っている。
摘出心臓研究班は、ラットの摘出心を用いて麻酔関連薬の心臓に与える影響を調べる研究を行っている。
体温研究班は、オスのウサギを用いて各種薬剤投与下・各種条件下でのシバリングの抑制に関する研究を行っている。
疼痛研究班は、マウスを用いて疼痛行動、神経細胞培養を本学薬理学と共同で分子生物学的アプローチを用いて研究し、新しい疼痛に対する薬剤の開発が目標である。

教室の日課と行事

1.日課

毎朝7:50からカンファレンス(症例検討、学生・研修医教育)を行い、8:25から患者の手術部内への入室が開始される。

2.行事

新入医局員歓迎会、ゴルフコンペ(7〜8組)、赤洲杯(東京麻酔専門医会主催ゴルフコンペ)参加、医局対抗野球大会、バーベキュー、医局旅行(スキー主体)、等の各種行事を開催している。

教室の展望

1.入局者数の推移

入局者数は、 2006年度2人(女性2)。 2006年11月松川現教授就任後は、 2007年度5人(女性1、男性4)、2008年度4人(女性1、男性3)、2009年度6人(女性2、男性4)、2010年度2人(女性1、男性1)、2011年度3人(女性1、男性2)、2012年度2人(女性1、男性1)、2013年度2人 (男性2)、2014年度3人 (男性3)、2016年度4名(女性2、男性2)、2017年度5名(女性3,男性2)となっている。 男女のバランスが良く、女性も極めて活躍しやすい環境であると自負している。

2.優れた麻酔科医を派遣する事

優れた麻酔科医を派遣する事こそが地域医療への最大の貢献であると考えている。
大学病院である事を自覚し、臨床・教育・研究の3本柱を堅持・発展させていくという目標に向かって、医局員一丸となって努力している。